ウェットクリーニング

弊社の工場では、国が法律で定めた新制度に対応し、自社のウェットクリーニングが制度に適正に対応しているものであるかを科学的に測定するための試験に合格しました。

お客様の大切なお召し物を、確かな技術と設備でクリーニングさせていただきます。

各種マークについて、以下でご説明いたします。

Wマークについて

国の制度として、家庭用品品質表示法による繊維製品のケアラベル表示に、新たにクリーニング業者によるウエットクリーニング記号が規格されました。

この表示は、ウエットクリーニング工程で試験され、「回復不可能な損傷を起こさない最も厳しい処理」(JIS L 1931-4序文)を基準として決められる原則となっています。洗浄工程については、MA値という機械力を示す数値で判定されます。

ウエットクリーニング実務も、この基準に従った処理が求められることになります。「なんとなく」とか「だいたい」とか「経験的に」とか、といったウエットクリーニング工程では、表示者や消費者の期待に応えられることにはなりません。

国が法律(家庭用品品質表示法)で定めた新制度に対応して、自社のウエットクリーニングが制度に適正に対応しているものであるかどうかということを、科学的に測定確認して準備する必要があります。

MA値とは何なのか?

MAとは、メカニカル・アクション(Mechanical Action)の略で、機械力を意味します。日本工業規格(JIS)が整合化したISO(国際標準化機構)でも採用されているもので、24cm×24cmの綿布に35mmの穴が5か所打ち抜かれている試験布が使われています。これは、正式にはデンマーク国立技術研究所(DTI)が制作したもので、一般的に「MA試験布」と呼ばれています。

この試験布を、取扱表示を検討する繊維製品に止め縫いし、負担布という負担量調整のための布で2kgになるように負担調整して規定のウェットクリーニング試験を行い、打ち抜かれた穴で、洗濯脱水後に切れた糸の本数とつながった状態で飛び出した糸の本数を数えます。5つの穴全体で30本の糸が切れたり飛び出したりしていると数えられた場合、MA値は30となります。MA値によって、Wマークの表示記号が決定されます。

製品表示試験は汚れていない試験品に対する負荷量2kgの機械力の試験です。クリーニング実務では、各工程(通常の処理、弱い処理、非常に弱い処理)を、通常業務の負荷量(3kg、5kgなど)の条件で、MA値を測定し適応する実践的な行程(プログラム)を作成する必要があります。